福岡で注文住宅を建てるなら費用はどのくらい必要?
【理想の住まいを手に入れるために】
注文住宅は、自分のライフスタイルや好みに合わせて設計できる魅力的な選択肢です。しかし、最も気になるのは、実際にどれくらいの費用がかかるのかという点ではないでしょうか。福岡での注文住宅建築においても、適切な予算設定が重要です。ここでは、福岡の注文住宅の相場や、価格を左右する要素について詳しくご紹介します。
福岡の注文住宅の相場は?
2024年現在、福岡県で注文住宅を建てる際の平均的な建築費用は以下の通りです。
建築費用の平均
住宅金融支援機構の2023年度の調査によると、福岡県内で注文住宅を建てる際の平均建築費用は約3,847万円です。
坪単価の平均
同調査によると、福岡県内の注文住宅の平均床面積は約120.3㎡(約36.39坪)であり、これを基に計算すると、平均的な建築坪単価は約105.7万円/坪となります。
土地価格の平均
福岡県全体の平均土地価格は、2023年の基準地価で**15.21万円/㎡(約50.29万円/坪)**と公表されています。ただし、エリアによって価格に大きな差があります。
福岡市内の平均土地価格
福岡市中央区:平均取引価格 15,353万円、坪単価 約156.9万円/坪
博多区:平均取引価格 6,812万円、坪単価 約87.2万円/坪
福岡市外の平均土地価格
春日市:約57.99万円/坪
大野城市:約54.04万円/坪
その他の郊外エリアでは50万円/坪以下の場所もあり、比較的抑えられた価格で土地購入が可能です。
総費用の平均
これらを合計すると、福岡県で土地を購入し注文住宅を建てる際の平均的な総費用は約4,541.6万円となります。ただし、土地の立地条件や建物の仕様、選択するハウスメーカーや工務店によって、費用は大きく変動します。
価格を左右する要素
注文住宅の費用は、以下の要素によって大きく左右されます。
建物の規模と仕様
坪数が増えると当然コストも上昇。
高断熱・高気密住宅やZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様は、長期的なコスト削減が可能ですが、初期費用は高め。
使用する建材や設備
高品質な素材(無垢材・石材・高性能断熱材など)や最新設備を選ぶとコストアップ。
シンプルな標準仕様を選ぶことでコストを抑えることが可能。
土地の立地と造成工事の有無
都市部の土地は高額ですが、郊外では手頃な価格で広い土地を確保できる。
傾斜地や地盤改良が必要な土地は、造成工事費用が追加で発生。
外構工事やエクステリア
駐車場、庭、フェンス、ウッドデッキなどを追加すると、数百万円のコスト増加。
予算内でできる範囲を見極めることが大切。
まとめ
福岡県で注文住宅を建てる際の総費用は、土地代+建築費を含めて4,500万円前後が目安となります。しかし、立地や住宅の仕様によって変動するため、最新の相場を確認しながら適切な予算設定を行いましょう。
また、近年の資材価格や人件費の高騰により、2024年の住宅価格は上昇傾向にあります。建築費用の変動を見極めながら、計画的に家づくりを進めることが重要です。
しかし、注文住宅を建てるなら土地も必要です。福岡県全体における公示地価の平均変動率は、住宅地・商業地・工業地ともに半年前の基準地価調査と同様に上昇率が拡大しています。特に福岡都市圏や北九州都市圏だけでなく、広域的に地価が上昇している傾向が見られます。
具体的に、福岡市の住宅地では、2013年の時点で11万2,600円だった平均価格が、2023年には19万6,300円となり、74%もの増加を記録しています。
実際の土地価格は坪単価で計算しますが、計算基準は住宅メーカーや工務店によって異なります。大まかに言うと、建築物の床面積を合計した「延床面積」またはバルコニーや吹き抜けなどを含む「施工床面積」のどちらかを元に計算します。計算式は「金額÷坪数=坪単価」ですが、計算方法によって坪単価が異なることに注意が必要です。
施工床面積が広くなるほど、坪単価は安くなる傾向にありますので、業者にどちらの計算方法を採用しているか確認することをおすすめします。
2025年2月編集
注文住宅を建てる上で必要な費用
注文住宅を建てる際には、建物や土地だけでなく様々な費用が必要です。詳しく解説します。
建築費用
建物の基礎工事や構造、外壁や屋根の仕上げ、内装や設備など、建物の仕様に関わる費用です。建物の広さや間取り、素材の選択、特別なデザインやカスタマイズの要素によって、建築費用は大きく変動します。また、建築会社や工務店によっても価格や仕様が異なるため、複数の見積もりを比較することが重要です。
土地購入費用
注文住宅を建てるための土地の購入に関わる費用です。土地の価格は地域や立地条件によって異なります。また、仲介手数料、登記費用、不動産取得税などの諸費用も考慮する必要があります。土地の適正な価格を把握するためには、地価の動向や周辺の相場を調査することが重要です。
設計・監理費用
建築設計や施工監理を担当する専門家の費用です。建築設計士や建築家、構造設計士、監理技術者などの専門家の協力を必要とするため、その費用が発生します。設計や監理にかかる時間や業務内容によって費用が異なるため、契約書や見積もりを詳細に確認することが重要です。
付帯設備費用
注文住宅に必要な設備や仕上げ材料の費用です。キッチンやバスルームの設備、床材、壁紙、照明器具、エアコン、窓のカーテンやブラインドなどが含まれます。各設備の性能やブランド、カスタマイズの程度によって費用が変動します。
諸費用
建築に伴って発生する様々な諸費用があります。建築許可申請に伴う手数料や測量費用、公共料金の接続費用、建物の耐震補強や防犯対策の費用、引っ越し費用、家具や家電の購入費用なども諸費用に含まれます。外構工事や庭の造成費用も忘れずに考慮する必要があります。
追加オプションやカスタマイズ費用
注文住宅では、追加のオプションやカスタマイズが可能です。特別な要望やデザイン変更、設備のアップグレードなどがある場合には、追加費用が発生します。
資金調達費用
注文住宅の建築費用を賄うための資金調達に関わる費用です。住宅ローンや融資を受ける場合には、銀行や金融機関によって手数料や金利負担が発生します。
これらの費用は、建築プロジェクトの規模や仕様、地域の条件によって異なります。建築会社や専門家との打ち合わせや見積もりの段階で、具体的な費用計画を立てることが重要です。また、予算の余裕を持たせるためにも、予期せぬ費用や予備費についても考慮しておきましょう。
【費用別】どんな家が建てられる?
最近の資材高騰や人件費の上昇を受け、住宅の建築費用は年々変動しています。以下は、現在の価格状況を踏まえた上で、億超えの高級住宅から1,000万円台の住宅まで、予算帯ごとに建築できる家の特徴を紹介します。
500万円台~億超えの高級住宅
億を超える予算がある場合、設計やデザインにほぼ制限がなく、完全自由設計の注文住宅を建てることが可能です。広大な土地を活用し、ゆとりのある居住空間を確保できます。
この価格帯では、以下のような特徴を持つ住宅が建てられます。
ハイグレードな素材の使用:天然石や無垢材、漆喰、銅板など、最高品質の建材を選択可能。
大空間リビングや吹き抜け:30帖以上のリビングや大きな吹き抜け、ガラス張りの開放的な空間が実現可能。
スマートホーム設備:AI制御のホームオートメーションや高性能セキュリティシステムを導入。
エネルギー自給自足型住宅:大規模な太陽光発電システムや蓄電池を備え、光熱費を大幅に削減。
プライベート空間の充実:屋内プール、シアタールーム、ワインセラー、トレーニングルームなどの特別仕様も設計可能。
高耐久・高性能:最先端の断熱・気密性能を備え、地震や台風に強い住宅を実現。
この価格帯では、建築家やデザイナーとじっくり打ち合わせをしながら、世界に一つだけの理想の住まいを創り上げることができます。
4,000万円台
4,000万円台の予算を持つと、建物の外観や設計、インテリアにこだわることができます。しかし、資材や人件費の上昇により、以前よりも建築可能な広さや仕様が制限されるケースが増えています。
この予算帯では、
35坪前後の住宅が主流となり、高品質な素材や設備を一部選択可能。
外構工事や太陽光発電システムを取り入れる場合、予算配分の工夫が必要。
こだわりのデザインやオーダーメイドの設備を希望する場合、坪数を抑えながら設計する工夫が求められる。
3,000万円台
3,000万円台の予算を持つと、注文住宅の基本的な希望を叶えた家を建てることができます。ただし、付帯工事費やオプションの追加によって、以前よりも予算が圧迫される傾向にあります。
この予算帯では、
30坪前後の住宅が標準となる。
設備や内装の選択肢が豊富だが、高級なオプションを追加すると予算オーバーになりやすい。
外構工事やエクステリアに予算をかける余裕が少なくなるため、シンプルな仕上げになるケースも。
2,000万円台
2,000万円台の予算では、ローコストメーカーやコンパクトな設計を工夫することで、注文住宅を建てることが可能です。
この予算帯では、
25~28坪程度の住宅が主流。
シンプルな間取りを採用し、コストを抑えた標準仕様を選ぶことが重要。
設備のグレードアップやオプション追加には慎重な判断が必要。
外構工事やカーテン・エアコンなどは別途予算を確保する必要がある。
1,000万円台
1,000万円台の注文住宅は、限られた予算内で最小限の設備や仕様に抑えながら建築する必要があります。資材高騰の影響で、以前よりも建築可能な広さや仕様が縮小傾向にあります。
この予算帯では、
20~25坪程度の住宅が一般的。
設備や仕上げは標準仕様で、オプションを最小限にする必要がある。
外構工事やエアコン、カーテンなどは別予算で計画。
狭小住宅や規格住宅などを選ぶことで、コストを抑えられる場合もある。
まとめ
近年の資材・人件費高騰の影響で、同じ予算でも建てられる住宅の仕様や規模が変化しています。
注文住宅を検討する際は、
予算内での優先順位を明確にする。
標準仕様を活用し、コスト管理を意識する。
付帯工事や外構工事の予算も考慮する。
福岡で注文住宅を建てる際には、最新の価格動向を踏まえながら、最適なプランを選択することが重要です。
表示
※表示金額は、建物本体の価格(税別)参考坪数は、施工面積を表示しています。 2024年11月現在
施工エリア:福岡市(中央区・博多区・南区・西区・早良区・東区)・春日市・大野城市・太宰府市・筑紫野市・那珂川町・糟屋郡(粕屋町・宇美町・志免町・須恵町)・筑豊地区(飯塚市・田川市・田川郡・嘉麻市・嘉穂郡)・筑後地区(久留米市・小郡市・みやま市・八女市・筑後市・大川市・柳川市・うきは市・三井郡・三潴郡・大牟田市近郊)・朝倉市・甘木市・朝倉郡・佐賀県一部(鳥栖市など)
【想家工房株式会社】
【住所:福岡県太宰府市宰府5-20-16】
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